バナー広告とは

いわゆる「デジタル広告」と聞いて頭に浮かぶのは、まずバナー広告かなと思います。当方の場合は。

今の若い人は、もしかしたら違うのかもしれませんが・・・。

バナー広告とは?

バナー広告とは、Webサイト(あるいはアプリ)に広告主が提供した画像を提供し、サイトを閲覧したユーザーがその画像をクリックすることで、リンクされたWebページ等に誘導する広告の仕組みです。

以下の、黄色い枠で囲ったようなものですね(汚くてすみません)。

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バナー広告の歴史

インターネットでWebサイトをブラウジングすると、バナー広告に遭遇しないことはほぼ不可能と言ってもよいほど普及している手法ですが、そもそもいつから始まったのでしょう。

Wikipediaによると、1994年にとあるウェブマガジンに掲載されたのが初めてだそうです。

当時はもちろん静止画像の掲載でしたが、その後、GIFのように動く画像が使われるようになったり、現在は廃れていますが、一時期はFlashがよく使われていた時代もありました。

バナー広告のフォーマットに関する推奨規定

ところでバナー広告って、なんとなく似たようなサイズが多いと思いませんか?

実際には、バナー広告のフォーマット(サイズや形式など)に、別にはっきりとしたルールはありません。

ただし、デジタル広告の業界団体IAB (Interactive Advertising Bureau)によって推奨ガイドラインが設けられており、取引の利便性上、ほぼこの規定に沿って掲載されています。

日本でも、日本インタラクティブ広告協会(JIAA)が作成して公開しているガイドラインがあります。内容は有料のため紹介することはできませんが、代わりに、どんなものかの参考までに、Googleが公開している広告の標準サイズを確認できるページを貼っておきます。

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広告サイズに関するガイド(Google)

バナー広告ってどうやって売り買いされているの?

バナーを始めとしたデジタル広告は、普段Webサイトのユーザーとして目にする機会が多いにもかかわらず、一般人にとってその売買方法はよく分からない領域だと思います。

私も、わりと長いことWeb関連の仕事をしていたにもかかわらず、リアルなマーケティングの業務に関わる機会が少ない職域を経験していたため、ここが一番、新しい発見が多い分野でした。

現在のデジタル広告の取引は効率化・機械化が進み、洗練された手法で高速の取引がされています(そうでないものももちろんありますが)。

取引方法についてはバナー広告に留まらない話になるので、また別にまとめようと思います。

バナー広告を巡る問題 

正直なところ、インターネットをよく利用するユーザーで、「バナー広告が好き」という人はほぼいないと思います。たぶん。

「嫌い」「できれば見たくない」という意見を持っている人も多いのではないでしょうか。

長い間標準的な手法だったバナー広告は、「興味がない画像にブラウザを占領される」という体験を多発させることによりユーザーの信頼を低下させ、「バナー・ブラインドネス(Banner Blindness)」とも呼ばれる「ユーザーのバナー無視」を招くこととなりました。

以下はアメリカのHubSpot社が2015年に発表したインフォグラフィックですが(少々古くてすみません)、この資料だと、クリック率は約2.1%と言われています。ざっくりと言うと、100回Webサイトに表示され、クリックされるのは2回のみということですね。

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Who Actually Clicks on Banner Ads?(HubSpot)

とはいえ、バナー広告が一概に悪いというわけでもなく、いかにユーザーの体験を損ねず、クリック率を高めるか という試みは現在もいろいろ行われています。

 

とりあえず、本日は以上

バナー関連の資料を見つけたら、この記事に追記していきます。

 

このブログについて

マーケティング業界で働き始めて数か月。

この数か月の間にも、目まぐるしい勢いで進化し続けるデジタル広告の世界に興味が尽きず、自分の勉強のためにもまとめていくことにしました。

もしかしたら誤っている情報もあるかもしれませんが、なるべく正確に調べていくようにしますので、どうぞよろしくお願いします。